本格的なお料理をする方に人気のガスコンロ。そろそろ古くなっていませんか?ガスコンロはIHに比べお掃除しにくいのが難点ですが、ガスコンロの交換工事は簡単で安価のためリフォームしやすいという特徴があります。
今回はリフォームのプロが、ガスコンロの交換目安とリフォーム費用、IHに変えたい時のリフォーム費用についてお答えします。
ガスコンロの種類と特徴
ガスコンロには「据え置き型(写真上)」と「ビルトイン型(写真下)」があります。ビルトイン型は、本体の幅がどのメーカーも60cm幅で製造してますがキッチンのワークトップ(天板)のサイズには、「60cm」と「75cm」の2種類があります。
ガスコンロは火を起こして加熱します。高火力が期待でき、火を使って作る中華料理や炒め物を、より美味しく作ることができるのも特徴です。
【ガスコンロのメリット】
ガスコンロはゴトク(鍋などを置くための器具)があるため鍋と天板が直接接触せず、トッププレートが傷つかず汚れにくい特徴があります。またガスのため停電の影響を受けません。さらにIHのように鍋やフライパンの種類を選ばず使用できます。火を使って直接食材を炙ったりできるのもメリットです。
【ガスコンロのデメリット】
ガスコンロは直接火が出るため、小さい子供やお年寄りがいる場合は危険が伴います。またIHに比べると掃除がしにくいのも特徴のひとつ。使用時はコンロ周辺が熱くなり、夏場は暑さが増します。また、火災の原因やガス漏れによる事故が起こる可能性も否定できません。
ガスコンロの交換目安
ガスコンロを交換する際は以下の点を目安にするのがオススメです。
・使用から8~10年以上経過している
・点火しにくい
・火が勝手に消える
・ガス臭さがある
・異音がする
・汚れが落ちなくなってきた
ガスコンロの不具合や事故は、場合によっては火災の発生や人命に関わる大事故につながる危険性があるため、不具合などの予兆を感じたら早めに対処しておくのが理想です。
また、直接的な不具合を感じていなくても、不完全燃焼による一酸化炭素中毒の危険性もあるため、10年を目処にコンロの交換を意識すると良いでしょう。
まずは、ビルトインコンロ(コンロがキッチンに予めはめ込まれているもの)に付いている製造年を確認してみましょう。コンロの製造年をチェックする際、2008年以前のコンロを使っている場合は特に注意が必要です。なぜなら、2008年以前のガスコンロには安全センサーが搭載されていないためです。
現在流通しているガスコンロには「Siセンサー」と呼ばれる安全センサーが搭載されています。法律で設置が義務付けられている安全装置に加えて「消し忘れ消火機能」や「早切れ防止機能」を追加し、さらに「自動炊飯機能」や「油温度調節機能」等の便利な機能を追加したガスコンロもあります。
ガスコンロの交換のタイミングは単に使用年数だけではありません。キッチンを丸ごと交換する予算(およそ100万円前後)を考えるなら、最新のガスコンロに交換し、安全で便利な機能を使ってお料理を楽しむのもオススメです。
ガスコンロからIHへのリフォーム
コンロがキッチンに予めはめ込まれているビルトインコンロの場合、システムキッチンを丸ごと取り換えないといけないと思いがちですが、実はコンロ部分だけをリフォームすることができます。コンロが組み込まれているシステムキッチンは、それぞれのパーツの規格が統一されているため、ガスコンロからIHコンロへの交換が可能です。
ビルトインガスコンロからIHコンロに交換する場合にかかる費用の内訳は「IHクッキングヒーター本体代」+「ガスの閉栓費用」+「電気回路配線費用」+「IH設置費用」+「ガスコンロ処分費用」となります。
IHは200Vの専用電源を必要とするものが多く、一般的なキッチンに配線されている100Vの電源では電力が不足してしまいます。そのため、電気工事が必要になります。
据え置き型コンロの場合は、キッチンの中にコンロを設置するスペースが設けられているため、こちらも特に問題なくIHを設置することができます。
また、ガスコンロからIHに変える場合、専用コンセントを設置する工事が必要となる場合があります。据え置き型のIHを設置する場合もリフォーム業者に依頼するといいでしょう。
ガスコンロからガスコンロへのリフォーム
ビルトインコンロへの交換にかかる費用の内訳は「ガスコンロ本体」+「基本工事費用」+「ガスコンロ処分費用」です。
工事代はおよそ2~3万円からで、コンロ本体の価格はメーカーやグレードによって異なりますが、およそ12万円前後が相場です。そのほかキッチンカウンターの高さや、オーブンの有無で部品代、撤去費などが必要になる場合があります。
まとめ
ガスコンロを交換する際は、ガスコンロのサイズ、メーカー、ガスの種類、ガスオーブンなどを確認しておくと、キッチンにピッタリと収まるガスコンロを選ぶことができ、交換作業もスムーズに行うことができます。
ダイクショールームなら、各メーカーのキッチンを一度に見ることができます。ぜひ一度足を運んでいただき、実際に見て触って確かめてください。