今では一般的になったIHクッキングヒーター(電磁加熱調理機)。国内初のIHクッキングヒーターが発売されたのは1974年。初めはキッチンワゴン型として発売されたのはご存知ですか?それから形を変え、卓上IHクッキングヒーター型が発売。徐々に人気が出始め、現在のビルトイン型へと方向転換してきました。
そんなIHクッキングヒーターですが、古くなったIHヒーターを交換するか、ガスコンロに変えるか悩む方も多いですよね。今回は東方最大級のリフォーム専門店ダイクが、IHクッキングヒーターの特徴と交換時期、リフォームする場合の費用についてご説明します。
IHヒーターの特徴(メリットとデメリット)
IHヒーターは、ガスコンロと違い電力により加熱します。火やガスを使わないので安全性が高く、火事の危険性も少なくお年寄りや子供にとっても安心です。また調理後はプレートをさっと拭くだけなので、お手入れが簡単なのも特徴です。
IHヒーターのメリット
・トッププレートがフラット構造なので、とにかく掃除がしやすい。
・キッチンスペースが暑くなりにくく、夏場は快適(火を使わないため、熱気が部屋に充満しにくい)。
・火を使わないので、小さいお子様やお年寄りがいるご家庭は何かと安心。
・一般的にガスコンロに比べて換気扇が汚れにくいと言われています。
IHヒーターのデメリット
・鍋やフライパンは、IH対応のものしか選べなくなる。
・ヒーターの上に手を置いてしまい、火傷をする可能性がある。
・直接火で炙ることができないため、焦げ目をつける料理や、直火を必要とする料理には不向き。
IHヒーターの交換時期
以下が当てはまる場合は、IHヒーターの交換時期と言えます。
・使用から8年~10年以上経過している。
・数年の間に、何回も故障を繰り返している。
・お手入れがしにくくなったり、汚れが落ちなくなってきた。
使用年数による経年劣化の故障は、1箇所修理を行っても、他の箇所でも故障が発生しやすくなっている証拠です。つまり、結果的に新しいIHヒーターに交換した方が安く抑えられる場合もあります。使用年数を大きな目安として修理か交換かをご検討ください。メーカー修理費の見積金額が高くなった場合も、交換を検討していい時期と言えます。
IHヒーターのリフォーム費用
IHヒーターのリフォームにかかる費用とリフォーム内容をご説明します。
IHヒーターのリフォーム費用
既存のIHクッキングヒーターを新しいIHへ交換するときの工事費用は、「IHクッキングヒーター本体代」+「基本工事費用」+「IH処分費用」です。本体の種類によって交換費用は異なりますが、全体で約10万円以上かかります(※工事費を含む)。
ちなみにIHクッキングヒーターの基本操作部分は、ほとんどのキッチンに対応できるサイズに設定されています。そのため、キッチンの間口が60cmでも、トッププレート75cmのワイドタイプのIHクッキングヒーターの設置が可能です。大きめの鍋でゆったりと料理をしたい方は間口75cm、調理スペースがあまりとれない場合は60cmなど、料理のスタイル別に選択するのがおすすめです。
IHヒーターからガスコンロへのリフォーム
IHクッキングヒーターからガスコンロへ交換する場合の工事費用は、そもそもガス管がお家にあるかないかによって変わります。オール電化住宅や、ガスの配管がキッチンに配管されていない場合は、ガスをひくための大がかりな配管工事が必要になります。それに本体価格を加えると高額になるので、必ず見積り依頼を出しましょう。
ちなみにIHコンロとガスコンロでは、システムキッチン側のパネルが異なるため、隙間等を埋める「設置パネル」が必要となります。システムキッチンを作っているメーカーに専用のパネルがあるので、それを取り寄せて設置すれば、IHからガスに付け替えできます。
設置パネルの付け替え費用は、5,000~15,000円が一般的。付け替えをガス供給と同時に申し込むと無料にしてくれる会社もあります。
まとめ
古いIHヒーターから新しいIHへのリフォームは、思いのほか簡単に交換できますが、IHからガスコンロに交換したい場合は、さまざまなケースがありますので一度ご相談ください。
ダイクショールームなら、各メーカーのキッチンを一度に見ることができます。ぜひ一度足を運んでいただき、経験豊富なスタッフにご相談ください。