キッチン収納って多いほど良いと思っていませんか？広すぎるキッチンが使いづらいのと同じでキッチン収納も生活スタイルに合わせてリフォームするのが得策です。今回は東北最大級のリフォーム専門店ダイクが、キッチン収納の選び方と種類について詳しくご説明します。
キッチン収納を考えるポイント
キッチンの空きスペースに食器棚や吊戸棚を後付けし、単純に収納量を増やしただけでは、デッドスペースが増えたり、手持ちの調理家電が収まらなくなったりと使いづらいキッチンになることがあります。
キッチン収納のリフォームを考える際、収納量ではなく、手持ちの調理器具・調理家電との兼ね合い、家事導線、使い心地を重視して決めるのがポイントです。リフォーム時に今一度収納を考え直すことで、現状あるものの断捨離のきっかけにもなります。
リフォームでキッチン収納を増やす方法
リフォームでキッチンの収納量を増やすなら、以下4つの方法が有効です。
1.壁面収納の設置・拡張リフォーム
壁面収納（背面収納）のメリットは、調理中に手に取りやすいものが置ける、キッチン空間の全体収納量がアップすることです。デメリットは、キッチン通路幅が狭くなったり、マンションなどの限られた空間では設置できない可能性もあります。
2.吊り戸棚の取り付け
吊り戸棚のメリットは設置スペースを取らない、比較的費用が掛からない点です。デメリットは、下地が木材である必要があるという事です。また、耐荷重量が小さめです。
3.床下収納の増設
床下収納のメリットは、キッチンの見た目が変わらない、スペースが狭くならない点。デメリットはマンションは施工できない可能性がある事と、出し入れし辛い事です
4.キッチン設備そのものの交換
キッチン設備を丸ごと交換することのメリットは、デザインや機能、使い勝手が一新できる点です。最新の設備を入れる事で生活水準が格段にアップするのも魅力です。デメリットはやはり費用が高額になる点です。
キッチン収納の種類① カップボード
カップボードは食器を収納する食器棚のことです。キッチンメーカーの作り付けカップボードなら、サイズ・戸棚の種類を組み合わせて選べるため、キッチンスペースやお好みに合わせて自由にカスタマイズが可能です。また、カップボードはリビングなどで使用する棚とは違い、キッチンで使用されることを前提としています。そのため、炊飯器の蒸気を考慮したスペースや、皿立て、カトラリー収納をするための細かな仕切りが付いていたりとキッチンで必要な機能に特化しています。
カップボードの価格相場
たとえば、食器棚を置いていた部分を、吊り戸棚とカウンター付きの造り付け収納に変えると、商品価格はおよそ19万円ほどになります。
カップボードの設置費用
キッチンの収納部を、吊戸棚＋カウンター付き下部収納にした場合、およそ下記の工事費用になります。
解体工事20,000円、仮設工事20,000円、木工事30,000円、内装工事35,000円、電気工事25,000円、吊り戸取付工事費60,000円、計190,000円～
カップボードの種類
カップボードには壁や床に固定する「作り付け型」と、床に置く「据え置き型」があります。それぞれのメリットとデメリットを知り、生活スタイルに合わせて選ぶのがコツです。
「作り付け型 カップボード」のメリット
・壁や天井との隙間がなく見た目が美しい
・固定されているため地震の際にも倒れず耐震性に優れている
・収納ユニットを組み合わせられるためスペースを有効的に使うことができる
などが挙げられます。
「作り付け型 カップボード」のデメリット
・据え置き型よりも比較的値段が高い
・設置するための工事が必要になる
・引っ越しが多い人には向かない
「据え置き型 カップボード」のメリット
・設置が簡単である
・転居の際にも持って行くことが可能
・価格が安い
「作り付け型 カップボード」のデメリット
・地震の際に倒れる恐れがある
・選択肢の少なさがある
・引っ越しが多い人には向かない
また、カップボードのタイプは、吊り戸とカウンターの上下セパレートタイプや、吊り戸、中台、下台の全面タイプなど様々な種類があります。
通常、１種類のユニットに60cm、75cm、90cmサイズのバリエーションがあるため、取付幅が195cm程の場合、60cmの吊り戸と下台を2セット、75cmのカップボードを１セット、などのようにセレクトします。
キッチン収納の種類② カウンター収納
カウンター収納は、カウンター下のデッドスペースに設置する収納のことです。普段よく使うものを収納しておくと便利なキッチン収納です。カウンターの収納は、ネットやホームセンターに売っている既製品のものが置ける場合、約8,000円〜10,000円程で購入可能です。
ただし、既製品では出っ張りが出てしまう場合もあります。もしもサイズや色が合わない時はオーダーメイドで製作することをオススメします。オーダーメイドのカウンター収納の製作費用は約40,000円からとお考え下さい。
キッチン収納の種類③ 造作収納
内部収納を一から作る造作のキッチン収納工事なら、収納ニーズに合わせたプランを作成することができます。例えば、お気に入りの食器が飾れる「見せる収納」部分も作りたい、今持っている家電に合わせた収納にしたい、なども可能です。
昨今は見た目にもこだわった造作のキッチン収納が人気になりつつあります。費用は住まいの状況や使う材料によって大きく異なるため、見積依頼がオススメです。
キッチン収納の種類④ 床下収納
キッチンに収納を追加したいけどスペースがない場合、床下収納の後付けも可能です。床下収納は、内部が外から見えず、涼しく直射日光も当たらないというメリットもあります。ホットプレートなど場所を取る調理家電や、大きなボトル調味料などを、目につかない床下に隠しておくこともできます。
床下収納の後付けは、床に専用のボックスをはめ込む工事になるため、床下にある程度のスペースが必要です。注意が必要なのが床下の障害物です。水道管などが通る場所は収納部材を収められなくなります。事前に必ず現地調査を行いましょう。
また、床下収納は容量が大きいもの・断熱材付きのものほど価格が高くなる傾向にあるため、収納する物に適したタイプを選びましょう。既にある床下点検口を利用して収納部材のみを追加する場合は、工事と産廃処分が発生しません。
・床下収納追加の費用の目安
本体価格約30,000円、工事費用約30,000円、産廃処分費用：約30,000円 合計で約100,000円。ただし、既にある床下点検口を利用して収納部材のみを追加する場合は、工事と産廃処分が発生しないため、部材価格の約30,000円でリフォームが可能です。
ダイクショールーム
仙台市青葉区双葉ヶ丘1丁目22-10 （定休日：水曜・木曜）
