キッチン水栓の耐用年数は10年程度であることが多く、設置してから10年以上が経過している水栓は不具合が起きることもあります。
今回は東北最大級のリフォームショールームDAIKUが、キッチン水栓の種類と耐用年数、新しいキッチン水栓の選び方について詳しくお伝えします。
キッチン水栓の種類
現在、キッチンで利用されている水栓は以下の3種類が主流です。
(1)単水栓
蛇口が一つしかなく水かお湯だけが出るタイプ。水の吐水・止水(水の出し・止め)だけを行う、最もシンプルで昔からある水栓(蛇口)です。吐水・止水をさせる部分は、どのタイプでも「ハンドル」と呼び、これをひねることで水かお湯のどちらか一方を出すことができる水栓の総称です。
(2)シングルレバー混合水栓
一つのレバーで吐水や止水・温度調整などができるタイプで近年主流となっている水栓です。大抵の場合、上下で吐水と止水、左右で温度調整ができる仕組みになっています。シングルレバー混合水栓のメリットは操作が簡単で、片手でも楽に温度や流量の調整が可能です。
壁付けタイプだけではなく、デッキタイプ(台付け)もあります。洗練されたデザインのハンドルが多いシングルレバー混合水栓は、スタイリッシュな水まわりを演出する際にも役立ちます。
(3)ツーハンドル混合水栓
水とお湯それぞれでハンドルがあり温度調整や水量調整を2つのハンドルで調整するタイプ。それぞれのハンドルの加減によって温度と流量を調節できるのが特徴です。また、吐水口がひとつのため、すっきりとしたデザインとなっています。
壁に取り付けるタイプだけではなく、洗面台やキッチンの台に取り付けるデッキタイプ(台付け)のデザインもあるため、水まわりのデザインにこだわりたい人の選択肢にも。
その他水栓種類
自動水栓タッチレス式の水栓もあります。電源式のタッチレス水栓に交換する場合は、シンク下に電源が必要になります。シンク下に電源がない場合は、電源の移設・増設工事が必要です。
キッチン水栓の交換目安は?
キッチン水栓の耐用年数は10年程度であることが多く、設置してから10年以上が経過している水栓は不具合が起きることもあります。例えば不具合の例として
・レバーハンドルが固くなり操作がしづらい
・ハンドルをひねると甲高い音がする
・吐水口や根元から水が漏れる
・蛇口がぐらつくetc.
などが挙げられます。
水栓の交換をおすすめするケース
水栓に不具合が起きたときは水道修理業者に依頼して修理するのが一般的ですが、状況によっては修理するよりも交換したほうが良いこともあります。以下が水栓の交換をおすすめするケースです。ぜひご自宅の水栓を確認してみてください。
1.水栓の耐用年数が近い、または過ぎている
取り付けてから10年近く経っていたり10年を過ぎていたりするときは、不具合を起こしている部品だけでなく本体の劣化も進んでいることが考えられます。可能であれば水栓ごと交換することを検討した方が良いかもしれません。
2.水栓の交換部品入手に時間を要する、入手が困難
水栓金具(蛇口)メーカーでは、日々新しい製品の研究・開発が進んでいます。そのため新しいモデルが販売されると、古いモデルは少しずつ製造を終了していきます。耐用年数が近づいてくると部品の在庫も少なくなっていることがあり、取り寄せに時間がかかったり、手に入りづらくなったりすることも。
規格の変更や製造終了などの場合には修理ができず、交換せざるを得ないケースがあります。まずは一般的な耐用年数である10年近く使用しているかを確認しましょう。
3.水栓にサビ・ガタつきが発生している
水栓のサビやガタつきは、経年劣化の典型的な症状です。水栓自体が全体的に劣化していることが考えられるので、修理よりも交換が適していると言えます。
同じ水栓を10年以上続けて使用している場合、部品が交換できたとしても、別のところで不具合が起こりかねないケースがあります。近年では水栓も進化しており、交換することでキッチンでの水道利用が現在より便利になり、節水につながることも。
新しいキッチン水栓の選び方
リフォームでキッチン水栓を交換する場合は、形状や機能などを考慮して選ぶことが大切です。以下で水栓の選び方についてご紹介します。
1.取付タイプを確認する
キッチンの水栓は、大きく2つに分けられます。
・壁付タイプ:壁に取り付けるもの
・台付タイプ:天板に取り付けるもの
台付タイプは取り付け穴の個数によって、穴がひとつのワンホールタイプと、2つあるツーホールタイプの2種類に分類されます。自宅の水栓はどちらのタイプなのか、選ぶ前に確認しておきましょう。
2.吐水方法を選ぶ
キッチンでは、水とお湯をひとつの蛇口から混ぜて出すことのできる混合水栓が主流です。 混合水栓にはシングルレバー混合水栓、ツーハンドル混合水栓の2種類がありますが、利便性を求めるのであれば一つのレバーハンドルで操作できるシングルレバー混合水栓がおすすめです。
3.水栓の形状を選ぶ
形状も水栓選びの重要なポイントのひとつです。
【ストレート】
【LIXIL /シングルレバー水栓 クロマーレS】エコハンドルで節水になる水栓。広く流通しているのがこのタイプです。種類も多く、幅広い選択肢の中から予算に合わせて選ぶことができます。背が低く圧迫感を感じさせないこともメリットです。
【グースネック】
ガチョウの首のような湾曲した形の水栓です。吐水口が高い位置にあるためパスタ鍋など高さのある調理器具も楽に洗えます。
【L字型】
吐水口が高い位置になるL型を逆にしたような形の水栓です。アイランド型キッチンで採用されることが多い、デザイン性の高い水栓です。
4.水栓の機能を選ぶ
キッチン水栓は、炊事が楽になる機能や、省エネ機能などを備えたものが増えています。最もよく使われているシングルレバー混合水栓では、浄水器内蔵水栓やセンサー付き水栓など機能が充実しています。機能が一つ追加されるだけでも、日々の暮らしでの使い勝手はガラリと変わるかもしれません。
オプションで必要となる工事の場合
キッチン水栓のリフォームでは、キッチンの細かい設備やシンクの形状、取り付ける水栓によってはオプション工事をしないと交換できない場合があります。以下はオプション工事が発生する場合の概要です。参考にしてみてください。
・点検口(配管作業口)の造作工事
点検口(配管作業口)とは、キッチンのシンク下収納の背板にあいている四角い穴のことです。点検口内には給水管などの配管が収納されており、日頃は化粧板などをビスで留めてふさいでいます。
水栓の交換や電源の移設・増設の際には、この点検口を開ける必要がありますが、住宅によっては点検口が設置されておらず、完全にふさがっている場合が。その場合は背板の一部を新しく開口し、点検口を作るオプション工事が必要です。
・穴開け工事
水栓の他に浄水器などを取り付ける場合は、シンクやシンク付近のキッチンキャビネットに新しく取り付け穴をあけ、浄水器の蛇口を設置するオプション工事が必要になります。また、ツーホールタイプのシングルレバー混合栓をワンホールタイプに交換するなど、ホールタイプの異なる水栓を取り付ける場合も穴あけ工事が必要です。
この工事ではステンレスの破片でキッチンが傷つかないよう養生を増やしたり、元の穴を化粧キャップでふさいだりするため、その部品の費用もかかります。
キッチン水栓についてのまとめ
キッチン水栓は毎日のお料理や洗い物に使用するため、使いやすさも求められます。東北最大級のリフォームショールーム「ダイク」なら、各メーカーのキッチン水栓が一度に見て触って確かめられます。
キッチンリフォームのプロフェッショナルも在籍しておりますので、水栓のリフォームをご検討の方はぜひ一度お気軽にお越しください。新しい水栓にリフォームするだけで、毎日の家事が少し楽しく、ラクになりますよ。
ダイクショールーム
仙台市青葉区双葉ヶ丘1丁目22-10 (定休日:水曜・木曜)